元文小判
レア度☆☆☆☆
買取価格高い
素材金65.71%
発行年度1736年

1736年から1827年にかけて鋳造されていた、元文小判。

それ以前に造られていた小判は、比較的鋳造期間が短かったのですが、元文小判は約90年と、初期に造られた慶長小判に次ぐ使用期間の長さを誇っています。

元文小判が造られ始めた頃は、第8代目将軍である、徳川吉宗が世を治めていました。

吉宗は、享保の改革で財政の安定化を図り、経済基盤を立て直そうとしますが、あまり上手くいかず、むしろ庶民の生活がより貧しくなってしまうという事態を起こしてしまいます。

この状態をなんとかするべく、吉宗は仕事の出来る人物であった、大岡忠相(ただすけ)に助けを求めます。そこで大岡が出した提案は、小判を多く造ることで、世に出回るお金の量を増やそうというものでした。

しかし小判を多く造ると言っても、その当時の日本に材料となる金はほとんど残っておらず、さらに今まで造られた小判は、含まれる金の量が少ないことによる、品質の悪さを常に指摘され続けていました。

取れる金の量と品質を天秤にかけ、大岡は金を取ったようです。

今までとは全く反対の、品質の悪い小判を造る政策で、財政基盤の再建を狙います。そこで造られたのが、元文小判だったのです。

今まで、質の悪さで様々な経済困難を引き起こしてきたのですから、一見するとそう上手くいかないような感じがしますよね。

しかし、一時は確かにインフレが起こったものの、むしろそれが上手くはまり、経済を安定化させることに成功しました。そのため、長い間流通することになったのですね。

長期間使われていて、さらに品質も劣る小判ですので、それ以前のものと比べると、現代における買取価値は多少下がってしまいます。

買取価格は8万円~15万円になります。ただ極美品であれば20万円以上もありそうです。

また製造場である金座が年賀の祝儀として江戸幕府に献上するために鋳造された、献上判であれば大変価値が高く70万円などになります。

献上判は丁寧に作られているためゴザ目がきめ細やかでとても美しい小判になっています。一般流通用とは見た目も枚数も異なるため価値が高いのです。

『元文小判』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,プロの古銭鑑定士に査定してもらう

金の塊である小判は非常に高価で希少価値が高いです。

普通の中古買取店が扱えるような古銭ではなく、もし査定に出すと大損する可能性があります。

プロの古銭鑑定士に査定してもらうのが一番です。

2,高く売るなら2社以上で査定

査定額は古銭鑑定士のいる買取業者によっても金額差があります。

特に小判のような非常に高額な古銭だと、数万円~数十万円の差がつくことはよくあります。

そのため2社以上で査定をして高い業者に売るのがおすすめです。

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