レア度 | ☆☆☆☆ |
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買取価格 | 高い~非常に高い |
素材 | 銀46% |
発行年度 | 1736年 |
「元文丁銀」は1736年(元文元年)7月9日から鋳造が開始され、同じ年の7月23日から通用した貨幣です。
この貨幣には元文丁銀であることを示す「文」という文字の極印が押されており、これによって他の時代に発行された丁銀と見分けることができます。
当時の将軍であった徳川吉宗は緊迫した財政状況を何とかするために民衆のみならず武士にも質素倹約を推し進めていました。吉宗自身も質素倹約につとめていたとされています。
そして緊縮財政の対策として行っていた新井白石の貨幣政策を続行していました。
しかし大岡奉行でおなじみの大岡忠相は品位をあげた貨幣の発行はかえってデフレーションを招き、民衆を苦しめると進言しました。これによって品位を銀46%、銅54%まで下げたものが発行されました。
この貨幣の発行によって新井白石の時代から続いていたデフレーションは解決し、相場はこの時代から後に安定を見せるようになりました。
こうして江戸時代中期から繰り返し行われていた貨幣の改鋳は終わりを迎えました。
元文丁銀は豆板銀と合わせておよそ525,465貫鋳造されましたが、その大半は1736年から1738年の3年間の間に鋳造されました。
「元文丁銀」には1枚につきおよそ20,000円から300,000円の買取金額がついています。
流通していた期間が80年以上と他の貨幣に比べると長いことからその買取金額は高いものになっていません。
しかし大黒像の極印が12面に施されているものはレアなものなので100,000円以上の価値が期待できます。
この時代の貨幣は一見見分けのつきにくい精巧な贋作も多く存在しているので売却する際も購入する際も専門の業者を通すと良いでしょう。
『元文丁銀』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう
穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。
そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。
経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。
2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定
買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。
例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。
そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。
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