享保(正徳)豆板銀
レア度☆☆☆
買取価格少し高い~非常に高い
素材銀80%
発行年度1714年

「享保(正徳)豆板銀」は1714年(正徳4年)から鋳造・発行されていた豆板銀です。

その品位は同時に発行されていた丁銀と同じく銀が80%、銅が20%になっています。

前の時代に発行されたものに比べると非常に質が高くなっており、流通量は少ないものとなりました。そのため市場では深刻な貨幣不足となり、結果的には急激な物価上昇を招きました。

そのデザインは慶長豆板銀とほぼ同じで常是の極印が施されていますが、その形はある程度統一したものになっており、その多くは円形になりました。

当時幕府の中で権力を握っていたのは新井白石でした。彼は貨幣政策をはじめとして様々な面で改革を行い、これは後の世に「正徳の治」と呼ばれました。

彼の行った政策で有名なものは「海舶互市新例」です。当時長崎貿易の決算には金と銀が使用されており、これが原因で国内の金銀が大量に海外に流出しました。

これを防ぐためにまず長崎において行われていた貿易を厳しく制限しました。それに加えて輸入に頼っていた綿布、生糸、砂糖などの品を国産にする取り組みを行いました。

この政策により輸入に頼っていた品物の多くが国内で栽培されるようになり、商品作物の栽培がより発展しました。

彼の行った改革の一部は享保期に行われた改革にも一部引き継がれていくこととなりました。

「享保(正徳)豆板銀」には1枚につきおよそ4,000円から40,000円の買取金額がついています。

発行期間が長かったためか現存するものが多く、通常のものであった場合には数千円という安めの相場になりますが、大黒像が描かれている場合には1万円前後の価値があります。

さらに裏面にもある場合にはその買取金額が跳ね上がるため、高値での売却が期待できる1枚と言えるでしょう。

『享保(正徳)豆板銀』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう

穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。

そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。

経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。

2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定

買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。

例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。

そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。