レア度 | ☆☆☆☆ |
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買取価格 | 高い~非常に高い |
素材 | 銅/鉛 |
発行年度 | 958年 |
「乾元大宝(けんげんたいほう)」は958年(天徳2年)から963年(応和3年)に鋳造された皇朝十二銭の一つです。
この直前まで発行されていた穴銭と同じく直径は19ミリ、量目は2.5グラムとなっていますが、銅の含有量は皇朝十二銭の中でも最低ランクとなっており、その75%が鉛で出来ていました。そのため銅銭というよりはむしろ鉛銭と呼べるレベルのものでした。
この銅銭の表面には「乾・元・大・寳」の文字がそれぞれ時計回りに記載されており、裏面には何も書いてありません。これらは皇朝十二銭に共通してみられる特徴と呼べるでしょう。
その品質と製造の悪さから文字が読めないものが非常に多いことも特徴で、現存するもので文字が判別できるものは大変珍しい1枚になっています。
また、その流通範囲は極めて狭かったようで、伊勢神社などにこの銅銭を奉納して全国にこれが流通するように祈願したという記録も残っています。
963年には鋳造を終了し、それ以後は中国から輸入されてきた銭や民鋳銭とともに用いられるようになりました。
乾元大宝は村上天皇が即位していた時代に発行されたものです。村上天皇は平安時代初期の約40年にわたって在位していた人物で、彼の治世には平将門の乱が起こりました。
政治面だけでなく文化面でその名前を知られており、優れた歌人であったと言われています。彼の治世は後に「天暦の治」として理想の時代と言われることとなりました。
「乾元大宝」には1枚につきおよそ50,000円から200,000円の買取金額がついています。
古い銅銭であることと質が悪いことから現存するものの状態は様々で、お持ちのものによって買取金額には大きな差異が生じます。売却前に一度鑑定してもらうと良いでしょう。
『乾元大宝』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう
穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。
そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。
経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。
2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定
買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。
例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。
そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。
下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。