万延小判
レア度☆☆☆☆
買取価格高い
素材金56.77%
発行年度1860年

万延小判は、江戸時代最後に造られた小判です。1860年に鋳造が開始され、約14年もの間使われ続けていました。

その少し前にアメリカから黒船が来航し、アメリカは日本と友好関係を結ぶために、日米修好通商条約を締結します。しかし友好とは口先だけのもので、実際には日本が不利になるような条約が、多数ありました。

その内の一つが、両替です。その当時、日本は銀貨の銀含有量をかなり少なくしておきながら、本来の含有量があることとして金と交換できていました。銀貨は名目貨幣となっていたのです。

それを外交官ハリスに利用されることになります。

例えば、アメリカでは銀貨15枚で金貨1枚に変えられるところを、日本では銀貨4枚で金貨1枚に変えることが出来たのですが、皆さんもお分かりの通り、日本で両替をすると圧倒的にアメリカの懐が潤いますよね。

アメリカはこれを上手く利用し、着実にお金を儲けていきます。銀に正しい銀量が含まれていれば、こんなことにはなりませんでした。

結果として日本の金は海外に大量に流出し、次第に日本で使えるお金が減っていくようになりました。

これに危機感を抱いた幕府は、新たに金の量を減らした安政小判の鋳造を始めます。そしてさらに金の量を減らしたのが、万延小判になります。

小判の金の量を減らした結果、洋商人が洋銀を小判に交換しても、その洋銀と同じ価値の小判が渡されるため、交換するメリットがなくなりました。

しかし安堵したのもつかの間、今度は小判の質の低下によって起こる物価の高騰が、幕府を悩ませることとなります。

小判の価値が一気に低下してしまったことは、裏を返せば、幕府の力があまり世に行き渡らなくなったことを意味します。

統制力も無くなった幕府は、倒幕により新たな時代の始まりである明治へと、動き始めるわけです。

万延小判の買取価格は6万円~7万円程度となっています。極美品の場合は10万円近くまで上昇します。

『万延小判』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,プロの古銭鑑定士に査定してもらう

金の塊である小判は非常に高価で希少価値が高いです。

普通の中古買取店が扱えるような古銭ではなく、もし査定に出すと大損する可能性があります。

プロの古銭鑑定士に査定してもらうのが一番です。

2,高く売るなら2社以上で査定

査定額は古銭鑑定士のいる買取業者によっても金額差があります。

特に小判のような非常に高額な古銭だと、数万円~数十万円の差がつくことはよくあります。

そのため2社以上で査定をして高い業者に売るのがおすすめです。

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