万延一分判金
レア度☆☆☆☆
買取価格高い~非常に高い
素材金57.4%
発行年度1860年

「万延一分判金」は1860年(万延元年)から1867年に鋳造されていた古銭です。量目は0.82グラムと従来のものに比べて非常に軽いものになっています。

軽くなったのは日本が開国して以来、海外に多くの金と銀が流出したからで、金銀の量を減らす形で作られました。

金銀比率は金53:銀47と安政一分判金と同様のものになっています。

万延一分判金が流通していた当時は幕末期であり、日本は大きく変化していきました。

1860年には開国の決定打となった日米修好通商条約を天皇の許可なく調印してしまった井伊直弼が暗殺される桜田門外の変が起こります。

彼は自らの所業に反対した人々をことごとく処罰していったため、多方面から恨まれていました。こうした不満が募った結果、暗殺事件へと繋がってしまったのです。

一方薩摩藩ではもともと開国の流れについて良く思っていない人々が多く、攘夷(外国船を打ち払うべきだとする考え方)をする者も多く存在していました。

そうした中で生麦事件をきっかけにイギリスと薩摩藩での戦争が起こりました。

(薩英戦争)当初は攘夷を推しようとイギリスと戦った薩摩藩でしたが、イギリスの近代的・圧倒的兵力の前に敗北してしまいました。

この戦争をきっかけに薩摩藩は攘夷の考え方に限界を感じ、このままでは日本はダメになってしまう。そのトップにいる幕府を倒さなければならないという考え方に変わっていきました。

まさに日本が討幕へと進んでいった時代だったのです。

「万延一分判金」には1枚につきおよそ30,000円から50,000円の買取金額がついています。

「分」字の書体によっておハネ分とトメ分があり、トメ分の場合10万円前後にまで上がることがあります。

鋳造されていた期間こそ長いものの、発行枚数はそこまで多くなかったため、希少価値が高い古銭と言えるでしょう。

『万延一分判金』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,経験豊富な買取業者で鑑定してもらう

古金銀は古銭の中でも鑑定が難しい種類になります。1つの種類でも、刻印された書体は数十などに分類され、買取価格も変わってきます。

しかし一般的な中古買取店で査定をすると、価値の高さを判別できない可能性があります。そのため希少価値が高くても、安い買取価格になる可能性があります。

古金銀は経験豊富な古銭買取業者に依頼するのがおすすめです。

2,高く売るなら2社以上で査定

古金銀は高額買取りになる種類が多いです。そのため買取業者による査定額の差も大きくなります。

1枚で数千円の差や、枚数が多ければ2倍の価格差が出ることもあります。

そのため高く売るなら2社以上で査定をするのがおすすめです。

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