レア度 | ☆☆☆☆ |
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買取価格 | 非常に高い |
素材 | 青銅 |
発行年度 | 760年 |
皇朝十二銭の二番目の貨幣である万年通宝になります。
おおよその価値は、40,000円から100,000円となっています。ただし、書かれている文字の状態など良好だったりすると価格は変動します。
大きさはおおよそ24ミリメートル~25ミリメートルほどで円の形を模しています。真ん中に正方形上の穴が空いています。重さはおおよそ3グラム~4グラムほどとなっています。
西暦708年に、それまで50年以上用いられていた和同開珎の代わりとして発行されました。
しかし、万年通宝は和同開珎の10倍の価値があったこともあり、貨幣流通が錯綜しました。なので、庶民の間で大変不評だったこともあり、たった5年間で製造は中止されました。
なお、中止された要因として、この通貨は藤原仲麻呂が推した政策であり、恵美押勝の乱において仲麻呂が裏切り者として、命を絶たれたことも流通が止まった一因であると伝えられております。
この通貨の政策を行った藤原仲麻呂という人物は、太政官での最高役職についていた奈良時代の人物です。
737年に流行した天然痘が原因で、光明金剛の後ろで政権を牛耳っていた父親にあたる武智麻呂、および叔父にあたる藤原房前、藤原宇合、それから藤原麻呂の4人が亡くなり、藤原氏に代わって、橘諸兄が一気に昇格し、右大臣と成りました。
仲麻呂はその傘下で着々と昇進していき、743年になると、公卿(太政官の中に在る役職の1つ)まで上り詰めました。そして748年には、正三位となり正二位の橘諸兄と肩をほとんど並べます。
大納言に就いたのは、その1年後である749年です。このことにより、正二位である橘諸兄より強大な権力を手に入れ、749年の10月に東大寺に仏像を設けるなどの制作を行いました。
この銭貨は銀銭太平元宝と金銭開基勝宝と同時期に発行されましたが、流通が目的となってなかったと言われています。
『万年通宝』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう
穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。
そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。
経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。
2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定
買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。
例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。
そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。
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