イタリア 20リラ銀貨 第一次世界大戦終結10周年
レア度☆☆☆☆
買取価格高い~非常に高い
素材銀60%
発行年度1928年

「イタリア 20リラ銀貨 第一次世界大戦終結10周年」は、1928年に第一次世界大戦終結10周年を記念して発行されました。

コインおもて面は、イタリア国王であるヴィットリオ・エマヌエレ3世のヘルメット姿の肖像、うら面はファスケスという斧を装飾した権威の象徴がデザインされています。品位は、銀600、重さ10g。

買取価格は数万円、状態が良ければ10万円前後になります。

ヴィットリオ・エマヌエレ3世は、1900年にイタリア国王に即位して自由主義的な政治を目指していました。しかし、間もなくヨーロッパで1914年~1918年まで第一次世界大戦が勃発します。

アフリカの植民地を得るために、もともとドイツとオーストリアの同盟国側と、連合国のイギリス、ロシア、フランスが戦っていたものですが、次第に世界戦争に拡大していきました。

イタリア市民の間では、戦争への参加には反対派が多数を占めるなか、逆にエマヌエレ3世は参戦を支持して、1915年に第一次世界大戦に加わります。

結果は、イタリアが加盟した連合軍が勝利。日本も1914年に連合国軍に加わって勝利しています。

この20リラ銀貨は、その勝利から10周年目に発行されたものです。そしてもう1つ、「統治25周年と第一次世界大戦10周年記念」という二重記念貨のプルーフ金貨もあります。

おもて面はエマヌエレ3世の肖像と1900・1925とダブル年号入り、うら面は騎士団のような旗を持った男性像がデザインされています。

発行枚数5,000枚と希少なもので、お目にかかるのは難しいかも知れませんが、コインコレクターだったエマヌエレ3世らしい美しいデザインは、一見の価値があります。

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