イタリア 20リラ金貨 ファシズム政権1周年
レア度☆☆☆☆
買取価格高い~非常に高い
素材金90%
鋳造年1923年

「イタリア 20リラ金貨 ファシズム政権1周年」は1923年にイタリアで発行された金貨です。

額面は20リラで、その重さは6.45グラムでした。この年にはイタリア国内においてファシスト党が結成されて1周年を迎え、それを記念して発行されたのがこの銀貨でした。

図案には斧と、それに木の棒を巻き付けたものが採用されています。これは「ファスケス」と呼ばれるものです。

1本の斧ではすぐに壊れてしまいますが、何本も重ねることによって壊れにくくすることができるということから「統一による力」を象徴しているものです。この考え方は、日本における毛利元就の三本の矢に近いものがあります。

ファシスト党は1921年にイタリアで作られた政党であり、ムッソリーニが党首を務めていました。

「ファシスト」という言葉はファッショという言葉がもとになっており、団結や結束を意味しています。この理念は銀貨の図案に用いられた通りです。

イタリア国内を団結させるとともに、独裁政治を展開した点がそれまでのイタリアの政治になかった部分で、そのムッソリーニは多大な権力を手にしていました。

ファシズムにおいては「統一」が意味するように、国が一つにまとまることを理想形としています。

そのため、国内にいる自分と意見が異なるものを徹底的に弾圧し、抑圧していきます。こうしたことを繰り返した結果として独裁政治に行きつくのです。

また、対外的には自らの領土を広げるために戦争を好んで行う点が特徴として挙げられます。

国の領土が広がるとなれば国民はその恩恵を受けることができ、ファシスト党にさらについてくるようになるという仕組みが出来上がっていました。

「イタリア 20リラ金貨 ファシズム政権1周年」は1枚に当たりおよそ10万円~20万円程度の買取金額がついています。

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