レア度 | ☆ |
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買取価格 | 額面通り~少し高い |
素材 | 紙 |
発行年度 | 1944年 |
「い号券 5銭」は1944年(昭和19年)11月1日から1953年(昭和28年)12月31日までのおよそ9年間発行されていた紙幣です。
当時は日中戦争・太平洋戦争の真っただ中であり、銀や銅といった金属が不足する状態に陥っていました。そのため元々それらを原料として製造されていた額面の硬貨はすべて紙を原料としたものに変更されました。
この様な事情で急いで作られたため、全体的なデザインは簡略化され、粗悪なものになりました。
サイズは縦が48ミリ、横100ミリとやや小型のものになっていますが、この後に発行されるものはさらに横幅が小さくなっています。
紙幣の表面には楠木正成が馬に乗っている勇ましい姿が描かれています。
図案に採用されている楠木正成は鎌倉時代末期から南北朝時代に活躍した武士です。
鎌倉幕府からは「悪党」と言われていたことで知られています。当時の「悪党」とは悪さをはたらく人物という意味合いではなく、権力でコントロールできない変人という意味合いを強く持っていました。
彼は鎌倉幕府を倒すのに大きく貢献したと言われており、特に数々の謀略を巡らせた人物でした。鎌倉幕府軍との合戦の中では数十万vs数千という圧倒的な戦力差があった戦いもありましたが、奇襲戦法などを用いて最後まで戦い抜きました。
その姿はさながら武士というよりも軍師を思わせるもので、主君であった後醍醐天皇も感心していたようです。
「い号券 5銭」には1枚につきおよそ数十円から500円前後の買取金額がついています。
上記で述べたように戦時中に急いで製造されたためか全体的に質が悪く、買取金額は安いものになっています。
未使用品であれば500円前後での売却が期待できますが、それ以上での売却は厳しいでしょう。
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